開かれた新しい扉

 

 

 

 

 

2021 9 14

 

 

いつもと変わらないと思っていた日は、

朝起きるとまったく違う世界に変わっていました。

 

 

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ほんとにうれしかった。

主演として舞台に立たせていただける喜びと、自分にどこまでできるのかな?という思い。夜も眠れない程の不安もあった。だけど神宮寺くんにとってこれからの未来に繋がる一歩になると思った。

 

 

三島由紀夫さんの代表作『近代能楽集』

『葵上』で美ぼうの青年・若林光、『弱法師』では戦火で視力を失った二十歳の青年・俊徳を演じる神宮寺くん。

 

 

本稽古に入る前に受けた個人取材では「今回は役に負けてしまうかも」なんて言ってたんですけど、絶対に負けたくないですってしっかり言える神宮寺くんは本当に強いと思いました。

 

 

難度が高い長ぜりふのオンパレードで「覚えられる自信がなくて、最初の頃は眠れなかった」と悩んだ日々を無事に乗り越えて、堂々と舞台の上に立つ彼は本当に光が差していました。

 

 

"葵上ではどろりと濃厚な恋愛が描かれます"
"主人公の光はプレイボーイで妻のことは全然愛してない。冷たい、いやな男"
「見に来てくださるファンの方には、そうだなあ...。普段の僕とは違う人がいると思った方がいいです。」「僕自身のこういう姿をみなさんに見ていただくのは、なかなかないので足先から頭の上まで堪能してほしいです」

 

 

びっくりするぐらい重たい内容だったから、余計に神宮寺くんの努力がすごくわかった。1幕と2幕でも全然違う人間であり、どちらも神宮寺くんではなかった。そんなふうに感じるのは役がしっかり憑依していたし、2役ともすごく難しい役なのにあんなにも迫力のある演技をする神宮寺くんは凄くて 、今までに見た事のない新しい神宮寺くんの姿はとてもかっこよくて、圧倒された。

 

 

印象的な2幕では狂気であり傲慢な態度で「虫けら」「バカ」「奴隷」などと汚い言葉を連発するけど、それがまたキラキラと輝いてきたKing&Princeの〝国民的彼氏〟が新境地を開いてた。

 

 

わたし自身東京公演に行けなかったから大阪公演しか見れなかったけど、周りの意見を聞いてドキドキワクワクのまま迎えて、本当にしんどかった。神宮寺くんが神宮寺くんじゃないみたい。

 

 

そして迎えた大千穐楽

 

カーテンコールで挨拶する神宮寺くんは大役を果たし終えた清々しい顔をしていました。ついさっきまで若林光、俊徳とまったく異なる役をしていたはずなのに、挨拶してるのは神宮寺くんでした。神宮寺くんらしい挨拶で、話し始めた途端すすり泣く音がいっぱい聞こえる素敵な時間だった。やっぱり来ていない人のことまで考えて挨拶できる神宮寺くんは優しいし、いつまでもそんなあなたを見続けたいと思いました。

 

 

「本当にみなさんにご迷惑をおかけしていろいろな方に支えていただきながらレベルアップさせていただきました。一人だと立ち向かえないくらいの難しい大きな壁という印象がありました」

 

 

「初めてストレートプレイで舞台に出させていただくということで、とっても不安な気持ちがあったのですが、キャストの皆さん見ていてくださる皆さんに支えられてここまで走り切れたなと思います。ほんとに…大変でしたよね」

 

 

大変だった大きな壁を自分の努力で乗り越えて、今日という大千穐楽の日を迎えられた神宮寺くんはこれから先どんな役を演じるのだろう。

 

 

初めての単独主演でしっかり難しい役を演じ分ける座長の姿。舞台のど真ん中に立ってお客様に対して三方礼する姿。最後まで全力てやり遂げたそんな姿を見届けられて本当に幸せでした。神宮寺くんだからこそ演じきれた。本当に素晴らしい作品でした。

 

 

 

素敵な思い出をありがとう。おつかれさま。

 

 

 

2021 11 08 - 12 05  

 

 

 

 

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#葵上弱法師いぇいいぇい